社会人になって就職すると、人との関わりは増え、人間関係のトラブルに遭遇したり巻き込まれたりしてしまうことは多いと思います。
それが原因となり、ストレスを抱え過ぎてしまい、体調を崩してしまうこともあるかもしれません。
そうならないためにも、人間関係のトラブルはできるだけ解決しておきたいものです。
そこで、私の就職先での実体験をや仲間の証言を元に、人間関係のトラブルを相手のパターン別に分けて検討していきます。
この記事の目次
はじめに理解しておきたいこと
前提として、人間関係でのトラブルが起こる場合、相手(または周囲の人間)と人自分という2つ以上の要素から起こります。
そして、一度トラブルが起きると相手と自分のどちらかが変化しない限りトラブルは続くことになります。
それを踏まえ、大前提として必ず押さえておきたいポイントがあります。
自分は変えることができるが、相手は変えることができないということです。
この事実を理解しておくことが最も重要です。
つまり、相手と衝突して行動を変えさせることはできませんので、自分自身の考え方や行動を変化させていくしかないと言うことです。
相手と向き合うのではなく、相手をスルーする技術やうまく避ける考え方を自分自身が身に着けることが人間関係を改善するために最優先ということです。
それでは、このポイントをしっかりと押さえた上で、パターン別に攻略していきましょう。
自分の知識を誇示してくる人
自分の知識をやたらとアピールしてくるタイプの人間です。
このタイプは医療従事者や専門職に多いイメージです。
自分はなんでも知ってる物知りであると思い込こむことで自我を保っている人です。
知識をアピールするには止まらず、人をけなしたりします。
特徴1:自分が知っていることをとにかくアピール
例としてよくあるのが、
「〇〇なことが起きたらどうする?」など、わざと抽象的に質問してきます。
ぼんやりとした質問なのでなんと答えたら良いのか考えてると、
「〇〇しないといけないんだよ、みんな知ってるよ、それくらいわかっておこうよ」などと嫌味っぽく言ってきます。
自分はちゃんと理解しているということをアピールした上で相手を見下すことで自分が優位に立つためです。
特徴2:質問するとわざとわかりにくく解説
あたかも難しい知識を知っていたかのように振る舞うためです。
業務内容について質問すると、わざと早口で説明したり、はしょって説明してきます。
こういった対応を受けるととても嫌な気持ちになります。
あたかも難しいことを知っているように錯覚させる、かつ、相手に理解させないことで自分が知識的に優位に立ち続けるためです。
特徴3:知らないことや理解できていないことを質問すると、調べるように促す
その人が知らないようなことを質問すると、相手は知らないことを隠すためにムキになります。
質問に対して、
「それくらい自分で調べたらどう?自分で解決できなきゃ成長できないよ」などと言ってきます。
こういうきつい言い方されると悲しいですよね。
わかっていることは自慢げに説明してくるのに、わからないことを聞かれると逃げるパターンです。
質問するという行為そのものに対しても強く当たってくることもありました。
自分が知らないという事実を隠すために必死になっている証拠です。
考え方
このタイプの人と接していると、自分が何も知らないように錯覚して悲しくなったり、知りたいことを質問しにくくなってストレスがたまります。
でも安心してください、相手は自分の知識を誇示しているにすぎません。
決してあなたの知識がないわけではありませんし、質問することが悪いことではありません。
相手が意図的にわかりにくく説明しているだけなので、理解できなかった自分を責める必要はありません。
むしろ、あなたの方が謙虚なぶん、本当はよっぽど物知りかもしれません。
悲しむ必要はありませんので安心してください。
解決策
自分の知識が足りないわけではないと考えることが大切です。
説明されてわからないのは相手がわざと理解させないように説明してきていると思うようにします。
質問に対してきつく返してくるのは知識があることをアピールするためなので気にしないようにします。
調べるように促してきたら、それは相手が知らない証拠だと考えます。
しっかり調べて相手よりもさらに物知りになってやりましょう。
他人のことを悪く言ったり順位をつけたがる人
他人の悪口を言ったり、やたらと順番をつけたがる人がいると思います。
また、人によって態度を変え、上下関係を作るために強く当たってきたりします。
このタイプの人間は中間層に多いイメージです。
特徴1:人にランキングをつけて比べたがる
「あの人よりこの人の方が仕事ができる」などと言い、人と人を比べたがります。
無駄に上下関係を作りたがるので関わりたくないですよね。
こういう人と接していると、自分も悪く言われているのではないかと心配になります。
特徴2:下の立場の人に対して偉そうにする
後輩や、自分が見下したい相手に対して偉そうにしてきます。
また、自分が上であるように見せつけるた目に、「あの人は仕事ができない」などと周りに言いふらしたりします。
自分が強く当たられると、本当に自分の方が劣っているような気がして悲しくなります。
考え方
このタイプの人間は、自分に自信がないために、人を見下したり順位をつけたりして自我を保っています。
強く当たってくるのは、あなたが劣っているからではありません。
むしろ、自分に自信のないことの現れです。
自分に自信がないために必死で相手より上の立場に立とうとしているのです。
解決策
強く当たってくるのは自分が劣っているのではなく相手が必死なだけ理解しておきます。
相手が自分に強く当たってくるのは相手が自分自身に自信がないからこそ悪く言って来ているだけだと考えるようにします。
順位づけを聞いてもそれはあくまでもその人の頭の中だけのものなので意味がないと考えることが大切です。
話を盛ったり作り話を上司に報告する人
人の失敗や悪い部分をわざと盛ったり、時には作り話をでっちあげて上司に報告するパターンです。
このタイプの人間も、自分が上の立場に立つために、他人をこき下ろしたがります。
その手段として、他人の失敗を大げさにして周りに言いふらしたりします。
エスカレートすると他人を悪くするために作り話を捏造して上司に報告したりします。
特徴1:他人の粗探しを好む
他人が失敗したことを拾い集めていく傾向にあります。
「〇〇さんが先ほどこのような失敗をしましたが自分がうまく解決しておきました」などと上司にわざとらしく報告します。
失敗をした人より自分の方が優れているように見せかけるためです。
特徴2:嘘の話を報告する
中には捏造が大好きな人もいますので注意が必要です。
実際には何もなかったにも関わらず、「○○さんが私の指示した仕事サボってをやってくれませんでしたので結局私が全部やっておきました」などの嘘の報告を上司にします。
相手の評価を落として自分の評価を上げようと必死なのです。
自分がこのように身に覚えのないようなことを言われるととても嫌ですよね。
周りからの評価にも関わり、ストレスは急上昇します。
考え方
人の評価を下げることに尽力し、相対的に自分の評価を上げたつもりになって自我を保っているタイプの人間です。
このタイプには自分に自信がなさそうな人が多い傾向にあります。
人のことを悪く言うと言うことは自分の自信のなさの現れです。
かなり悪質なので先手を打って対処する必要性が高いと言えます。
対処法
捏造話を報告することは完全な嫌がらせです。
特定の人物から嫌がらせを受けていると言うことで、上司に報告します。
とにかく、嘘の報告をされたり話を盛られたりして困っていると言うことは、早めに相談することが重要です。
また、相談する際は同じような被害を受けている人を集めて数人と結託して報告することで説得力が増します。
そうすることで上司は親身に話を聞いてくれたり、嘘をついている人を注意したり処分してくれたり動いてくれるでしょう。
早期発見・早期対処が重要です。
怒こりんぼで周りに当たる人
常にイライラしていて機嫌が悪く、何かあるたびに周りの人に当たるタイプの人です。
自分の気に入らない人や仕事を終わらせるのが遅かった人を後から呼び出して順番に説教を始めます。
急に呼び出されて怒られるとすごく嫌な気分になりますよね。
特徴1:常に周りに当たる
常にイライラしており、仕事での不満を周りにぶつけます。
特に自分の方が上の立場だと思っている人から標的を選択する傾向にあります。
立場が上の人にはニコニコしていることが多いです。
特徴2:手当たり次第に攻撃する
自分の気にくわない人間を順番に呼び出して説教していくことがあります。
とくに理由もなく理不尽な要求が殆どですので、怒られる側は回避のしようがなくて困ってしまいます。
考え方
このタイプの人間は溜まってるストレスを、下の立場と考えている人にぶつけることで自我を保っています。
また、このタイプは中間層に多く、上司と部下の板挟みになっている例が多いと思いました。
立て続けに呼び出されたり怒られたりすると自分に問題があるのかと思って悲しくなるかもしれません。
しかし、あなたは悪くありませんので、自信を持ってできるだけ気にしないようにするのがベストです。
対処法
組織のトップに立つ人にこのような人はいないというのがポイントです。
そのため、理不尽に怒られたり嫌がらせを受けたという事実をより上のポジションの人に相談するのが一番良いです。
ありのままを全て報告するのが良いでしょう。
また、同じような被害を受けている人も多いと思いますので、みんなで結託して相談するとより効果的です。
ある一定の相談があれば上司も対応を考えてくれるはずです。
それに加えて自分に問題があるのではないと言うことを必ず念頭に置いておきましょう。
まとめ
これらが実際に経験したことや周囲の証言をもとにした人間関係トラブルの例です。
大きな組織に所属すると、特に人間関係のトラブルが多くなる傾向にありました。
具体例を読んで共感できる部分もあったかもしれません。
どの例にも共通して言えるのが、やはり相手を変えることはできないので自分が変わったり行動を起こすしかないと言うことです。
特に考え方を変えるのは重要です。
自分に問題があるのではないと言うことを理解しておくだけでかなり気持ち的にも楽です。
スルーする力を身につけるのも大切です。
パターンをあらかじめ理解し、対処法を知っておくことで気持ち的に落ち着けるはずです。
自信をなくさず行動を起こしてみるのが効果的な手段となると思います。
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